物語で「マーケティング」を知る
「100円のコーラを1000円で売る方法」という本を読みました。
以前から題名は見たことがあって、
ブックオフで文庫版が100円で売っていたので買ってみました。
本の後ろの説明には、
”物語で「マーケティング」を知る、商品開発ドラマ”とあり、
正直言って、物語としてだけでも面白かったです。
「マーケティング」とは何か、あなたは説明できますか?
この本を読めばマーケティングを説明できるようになります。
となればいいのですが、正直説明するのは難しいです。
ですが、物語を通して
さまざまなマーケティング理論に触れることができるので
多少でもマーケティングに興味があれば読んでみて損はないです。
巻末にはこの本で取り上げたマーケティング理論の
参考文献が20冊ほど載っていますので
もっと知りたい方はそれらを読んでいくといいと思います。
イノベーター理論とキャズム理論
この本の中で、興味を惹かれたのがこの理論。
「イノベーター理論」と「キャズム理論」
新商品を投入したときに、
すぐ買うという人もいれば、慎重な人もいます。
その商品への態度から、5つのグループに分類したものがイノベーター理論です。
イノベーター2.5%
アーリーアダプター13.5%
————————————————–
アーリーマジョリティ34.0%
レイトマジョリティ34.0%
ラガード16.0%
とてもよい商品であったとしても、
初期に買ってくれるのは、わずか16%。
イノベーター(革新者)と
アーリーアダプター(流行に敏感、良い商品であれば買う)
アーリーマジョリティ以降は、慎重派・保守層なので、
イノベーター・アーリーアダプターのグループとは深い溝(キャズム)がある。
普及段階によって戦略を変えるべきだというのがキャズム理論です。
これを読んで頭に浮かんだのが、ダイレクト出版でした。
ダイレクト出版は売り方が上手い
昨年からビジネス書を中心に読書にハマっていて
あるきっかけで知ったのが、ダイレクト出版です。
一般の書店では販売していなくて、インターネットでのみ本を販売しています。
主にビジネス書の洋書を翻訳して出版している会社です。
そのダイレクト出版で、「月間ビジネス選書」の会員を募集しています。
会員になると毎月新刊が送られてくるというものです。
先ほどのイノベーター理論の16%にあたる人が会員になるのだと思います。
(実際僕もまんまと会員になってしまいました。)
そこで口コミを集めたり、反応を見て次の戦略を立てているのでしょう。
ベストセラーになっている本の販売サイトを見てみるとつい買いたくなっちゃいます。
例えば、こんな感じ↓↓
「脳科学マーケティング100の心理技術」
いかがでしたでしょうか?
話を戻して
さて、「100円のコーラを1000円で売る方法」ですが
全部で3巻出ているようです。
コミック版もあるみたいなのでお好みでどうぞ。
まだ文庫本になっているのは1巻のみなので、
2巻以降の文庫化に期待しています。